私たちのスタジオでは、最先端の高精度モーションキャプチャカメラ「OptiTrack PrimeXシリーズ」を約12台搭載しており、これにより表現力に富んだ3Dモデルの動作を実現しています。OptiTrackは業界でも高い評価を受けているシステムで、その精度は驚異的です。アーティストのパフォーマンスを今まで以上に美しく魅せることができ、ライブのクオリティをより高めることができます。ダンスや複数アーティストのパフォーマンスなども得意とし、表情の細かな変化まで緻密に再現し、ライブのクオリティを格段に向上させることができます。

「vortex」は、照明演出を業界標準規格に統一し、Unityエンジンへのリアルタイム出力を実装しています。現実世界の舞台照明とその業界標準であるDMXソフトウェア／コントローラーに対応した仮想ライブ空間を提供することにより、プロの照明演出を仮想空間に同期させることが可能となります。これにより、現実世界のプロフェッショナルな照明を、仮想空間のライブにも取り入れることができます。これまでのバーチャルライブでは実現できなかった、完全にリアルタイムで、事実上無限の組み合わせでライブ照明を演出することが可能になりました。アーティストから楽曲の演出要望を事前にヒアリングし、照明オペレーターが独自の照明演出を組み上げます。

音楽ライブの親和性を高めるために、「vortex」は様々な規模のライブ制作に対応した音響設備を保有しています。32基のMidasマイク・プリ、40ch入力、25ミックス・バスを持つデジタルコンソールを導入し、エレキギターやキーボードなどの楽器を複数使用した、大規模なライブも実現できます。マイクの種類もヘッドセット、ハンドマイク、スタンドマイクなど、アーティストのスタイルに合わせることができます。さらに、ライブをパラデータでレコーディングし、ライブ音源を制作することも可能となっています。また、ミキシングエンジニアとマニピュレーターのセクションを分けることで、リアルタイムに高品質な音源をミックスしながら、安全にライブを進行することが可能です。

これまで多くのライブ制作に携わってきた経験をもとに、 数十個に及ぶバーチャルカメラをスイッチングでコントロールする独自システムを構築しました。カメラのフェード／カットはもちろん、実際のライブに即したレールカメラ、ドローンカメラなどのニュアンスを忠実に再現しています。また、各カメラに個別のポストプロダクションを設定し、リアルタイムで各種パラメーターを制御できます。これにより、実際のライブカメラのようなボケ感や、ズーム感などの演出をリアルタイムで行うことが可能となっています。さらに、専用のトラッキングカメラシステムでは、実際のプロカメラマンをライブに起用することが可能です。これまで以上に、臨場感あふれるアーティストのパフォーマンスをお届けします。

オンラインライブにとって『ギフト機能』は、アーティストとファンを繋げる大切な要素です。まずはじめに、私たちはYouTubeのスーパーチャット機能に反応し、ライブ空間にオブジェクトやエフェクトを発生させるシステムを開発。『スパチャシステム』と名付けました。これにより、実際のライブと同じく、フラワースタンドやアイテムをアーティストにプレゼントすることができます。そして『YouTube』だけでなく、チケット販売プラットフォーム『ZAIKO』にもこの機能を実装。ギフトのバリエーションを増やし、さらにファンがライブを盛り上げられるような仕組みを開発し続けています。